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無愛想なんでそんなに 無愛想? だけど惹かれるワタリガニ顔
名も知らぬあなたは遠い空の下 われまぶたの裏からながめる
もう会えぬあなたのこころに指を入れつまんでだして丸めて茹でる
コンポストわたしのおもいを腐らせて いつか大きなおいもを育てて
庭にいて 穴をのぞけばわかるはず 来た道のほう行く道のほう
ひざから下はわたしではないあしのゆびにはまだ未練があるけれど
あとひとつあと10などと数をたすなんのためにかわすれはしたが
カズノコよそらにパチパチはじいてる 月が泣いてるたしか月曜
ねこの背にわたしのマタがまたがりて母のおひざのそのむこうまで
河口付近ふかいところにかくれてる昨日なくした黄色い消しゴム
待ってよとしっぽを噛んでみたけれど ダメだ羽化がはじまっている
けさ起きてあなたのうろこゆびにつけ 海に呼ばれてそそと行きます
夕闇の信号待ちで手をつなぐちょっとはなしておしりがかゆい
いくどもの波いくどものうねりくるあぶくたちのぼる音のカノンよ
三丁目 月がおちたと猫がいう ほっかむりしてひろいにいくべし
猫がホラ 空をひっかき月を生む こんな夜には気を付けておいで